宇宙に魅了され、毎日宇宙のことばかり考え星空を追い続けていた兄弟がいた。
天然パーマの兄・南波六太<なんば・むった>とツンツンヘアの弟・南波日々人<なんば・ひびと>は、幼いころ、月に向かうUFOを目撃し“2人で一緒に宇宙飛行士になろう!”と約束を交わす。時は経ち2025年。ヒビトは約束どおり宇宙飛行士となり、第1次月面長期滞在クルーの一員となっていた。日本人初の月面歩行者として、世間の期待を一身に背負うヒビト。一方、兄・ムッタは、ヒビトのことを悪く言った上司に頭突きをしてしまい、勤めていた自動車会社をクビになり無職のムッタとなっていた…。
再就職に行き詰り、ヒビトとの境遇の差に落ち込むムッタのもとに、1通の封筒が届く。それは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)からの宇宙飛行士選抜試験の書類選考通過を知らせる手紙であった。選抜試験に応募した覚えのないムッタは、NASAで訓練を受けているヒビトから「2006年の7月9日のテープを聴いてみろ」と電話で告げられる。
それは、夢溢れる幼き2人がUFOを目撃したあとに交わした、宇宙を目指す約束が入った音声テープであった。
幼きころの約束と、宇宙への夢を思い出したムッタは、再び月を目指し始める。
宇宙へ飛び立ち、日本人初の月面歩行者となったヒビトの姿を見て、宇宙への想いさらに強くしたムッタ。一度はあきらめていた夢に向かって突き進むムッタが最終試験まで辿り着いたとき、ヒビトの乗ったローバー(月面探査機)が月面で消息を絶つ…。
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